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パサパサ・ごわごわなダメージ毛を生き返らせる髪質改善成分「ケラチン」ってどんな成分?

ブリーチやヘアカラーを重ねた髪の毛は痛みが進行しやすく、適切なケアをしていなければパサパサでツヤのないダメージ毛状態になってしまいます。そんな、ダメージが進行した髪の毛のケアにおすすめしたい成分が「ケラチン」です。本記事では、髪質の改善に効果的なケラチンについて詳しく説明します

ケラチンの役割

ケラチン
私たち人間の髪の毛は、外部ダメージから毛髪を保護する役割の「キューティクル」、髪の毛の80%以上を構成する「コルテックス」、髪の芯となる中心部「メデュラ」の3層が重なり一本の髪の毛になっています。

3層に重なった髪の毛を構成している主成分が繊維状のタンパク質「ケラチン」です。
たんぱく質の一種であるケラチンは、ポリペプチド同士による4種類の結合により構成された成分で、キューティクルも硬質化して硬くなったケラチンが重なり合って形成されています。

ケラチンには

・髪の弾力性や柔軟性を保つ
・髪にツヤやハリ・コシを与える
・髪の毛の成長を促進する
・髪の健康を維持する

などの効果があります

ダメージの原因

ダメージの原因
ヘアカラーやブリーチなどの刺激によってポリペプチドの結合が切断され、ケラチンの構造が壊れてしまうと、キューティクルが開き髪内部の保水機能が失われ、乾燥が悪化します。

また、キューティクルが開いてしまうと栄養素や水分も髪の毛の内部にとどまりにくくなり、髪の毛のハリやツヤも失われ、細くうねりやクセがでやすい痛みの目立つ髪の毛になってしまいます。

ケラチンを補給して髪質を改善

ケラチンを補給して髪質を改善
ケラチンが少なくなった髪の毛を元気にするには、ケラチンの補給が必要になります。
そこで、ケラチンシャンプーやケラチントリートメントなどケラチンが配合されたヘアケア用品の使用が効果的です。

また、ケラチン配合のヘアケアアイテムの中には加水ケラチン配合と記載されているものもあります。
加水分解ケラチンとは、ケラチンを加水分解(水を加えることで結合を切って新たな物質を生成する過程)して得られる成分です。加水分解によりケラチンの分子は小さく分解され、より髪や皮膚に浸透しやすくなります。

ヘアケア製品に配合されていることも多く、製品の効果をより高める目的で使用されます。
ケラチン配合の製品は、ドラッグストアなど市販での販売はまだ少なく、サロンなどで取り扱われていることが多いので、ケラチンシャンプーが見つからない場合やアイテム選びに困ったときはヘアサロンで相談してみましょう。

まとめ

ヘアカラーやブリーチによりダメージを受けると、毛髪の80%を組織するケラチンの結合がばらばらになり、キューティクルが開きやすくなります。すると毛質内の水分や栄養素が流れ出しパサつきやごわつきを感じやすいダメージ毛になってしまいます。不足したケラチンを補うには、ケラチンが配合されたシャンプーやトリートメントが有効です。ケラチンシャンプーは美容室などで取り扱われることが多いので、アイテム選びに迷ったときは美容師さんへの相談をおすすめします。